ホットケーキについて

概要

生地にココア、果物や他の穀粉(小麦粉の全粒粉、オートミールや蕎麦粉)を混ぜて味や食感に変化をつけることもできる。ホットケーキを焼く際には、生地の表面が先に焼けると内部に火が通りにくくなるため、生地を流し込む前に、加熱したフライパンを濡れ布巾の上に置いて少し冷ますのがコツとされる。焼きあげられたホットケーキは、冷凍食品としても出回っている。バター・マーガリンやメープルシロップ、キャラメルソース、蜂蜜、ホイップクリームなどをかけて食べることが多い。多くの国や地域ではソーセージ・ベーコン・豆類やスープとともに朝食として供されることが多いが、日本ではおやつとして供されることが多い。ファーストフードやファミリーレストランの朝食メニューとしても定着している。手軽に焼けるため、アウトドアでもおやつや主食として焼くことも多い。 フライパンで焼く代わりに炊飯器でホットケーキを炊くという方法もある。ホットケーキミックスを入れてスイッチを入れるとそのままで出来上がるので簡単だが、ホットケーキミックスの量が多過ぎると中が生焼けになるので気をつけたほうがよい。もし、生焼けになった際にはもう一度炊くとよい。焼きあがったものはホットケーキよりはスポンジケーキに近い感じに仕上がるため、そのままケーキにすることも可能である。 ホットケーキ用に小麦粉やベーキングパウダーなどが配合された商品(ホットケーキミックス)が、製菓メーカーや製粉メーカーから各種販売されている。基本的には、卵と適量の水または牛乳を入れ、混ぜることで、生地がすぐに出来上がるようになっている。このときバニラオイルを数滴加えることで香りもよくなる。このホットケーキミックスは、他に加える材料や分量、調理手順を変更することで、ベースとなる物配合が類似するドーナツ、クレープ、スポンジケーキなどの材料として流用することも可能である。 パンケーキを主力商品とするチェーンレストランにインターナショナル・ハウス・オブ・パンケークス(アイホップ)がある他、デニーズなども朝食メニューにパンケーキを置いている。 英語圏では古くから脂の火曜日(灰の水曜日の前日)にパンケーキを焼いて食べる習慣があるため、この日をパンケーキの火曜日と呼ぶ習慣がある。フランスとカナダの旧フランス領では主の迎接祭(2月2日)にクレープを焼き、ロシアでは灰の水曜日の前のマースレニッツァ(バター週間)にブリヌイを焼いて食べるなど、ヨーロッパでは早春の行事にパンケーキが関係していることが多い。 英語の諺『Selling like hotcakes』(ホットケーキのように売れる)は、『飛ぶように売れる』の意味である。

各国のホットケーキ

ホットケーキ状の食品は世界中の様々な国で見られ、特に欧米に多い。地域によって材料や配合、作り方が異なることがあり、クレープやケーキ、プディングに近いものもある。特に独立した記事があるものを以下に挙げる。 * フランス…クレープ、ガレット * ハンガリー、オーストリア…パラチンタ * ドイツ…プリンゼン * ロシア、ウクライナ…ブリヌイ * オランダ…ポッフェルチェ * アシュケナジム…ブリンツ 北米 ブルーベリーパンケーキ ハムエッグとパンケーキ アメリカ合衆国とカナダのパンケーキは卵、小麦粉、牛乳もしくはバターミルクを原料とし、膨張剤としてベーキングパウダーと重曹を加える。砂糖を少量入れることもある。これらを混ぜ合わせて作った生地を熱した鉄板等の上に流しこみ、約1cmの厚さにして焼く。膨張剤から発生した泡が生地の上面に上がってきたらひっくり返してもう片方の面も焼く。焼き上がったホットケーキの表面は明るい色をしており、メープルシロップ、バター、ピーナッツバター、果物等を添え、朝食として食べられることが多い。生地自体にブルーベリー、イチゴ、チーズ、ベーコン、バナナ、チョコレートチップを加え、甘みや香りをつけることもある。さらにナツメグやシナモンのような香辛料、バニラオイルのような香料を入れるものがある。カナダでは、フランス語の会話で単にクレープというとパンケーキを指す。 アメリカ国内では主にパンケーキ(pancake)と呼ばれるが、ホットケーキ(hotcake)、グリドルケーキ(griddle cake)、フラップジャック(flapjack)といった名称もある(グリドルとは料理用の鉄板の意味である)。「シルバーダラー・パンケーキ」(silver dollar:1ドル硬貨)といえば直径約7cmの小型のホットケーキのことである。 アメリカ・バーモント州を発祥とするバーモント・パンケーキは小麦粉と一緒にオートミールもしくはそば粉を加え、ベーキングパウダーを多めに入れて焼く。焼き色が濃くなることとそば粉の香りが強く出ることが特徴で、食感も小麦粉だけのパンケーキとは異なる。 メキシコではパンケーキはパンケーケ(panqueque)と呼ばれ、アメリカ合衆国のパンケーキと似ているが、材料に小麦粉ではなくトウモロコシの粉を用い、「パンケーキ」よりも「ホットケーキ」という呼び名の方が一般的である。レストランの朝食の定番メニューであり、路上の屋台やお祭りで一日中売られていることもある。パンケーケ一枚にコンデンスミルク、フルーツジャム、甘い山羊乳のカヘタといったさまざまなソースをかけて食べる。 ヨーロッパ スウェーデン、オーランド諸島のパンケーキ イギリスのパンケーキは日本や北米と同じく材料に卵・小麦粉・牛乳を使うが、牛乳が多いため生地がより水っぽい。また、膨張剤を入れないので、フライパン等で焼いても膨らまず、フランスのクレープに近い、薄いホットケーキになる。色は薄い茶色で、泡の跡が焦げ茶色に残る。砂糖をまぶしたりシロップをかけてデザートとして供するほか、他の食物を巻いて食事として食べることもある。同じ生地でヨークシャー・プディングが作られる。 ドイツのプファンクーヘン(Pfannkuchen)はイギリスのものと同様である。ジャム入りドーナツをプファンクーヘンと呼ぶ地域ではアイアークーヘン(Eierkuchen:卵ケーキ)と呼ばれる。この他に、クレープに似たパラチンケ(Palatschinke)やプリンゼン(Plinsen)もある。 オランダとフランドル地方のパンケーキはパンネクック(Pannenkoek)と呼ばれ、主に昼食や夕食に食べる。クレープよりもわずかに厚く、また直径30cm以上にもなる大きさが特徴である。生地は卵がベースで、リンゴ、チーズ、ハム、ベーコン、ショウガの砂糖漬け等を入れて焼く。何も入れずに焼くこともあり、砂糖をまぶして食べる。パンネクック・レストランではさまざまな種類のパンネクックを提供しており、家族向けの店として人気がある。他の地域のパンケーキと比べて変わっており、値段も手ごろなことからオランダ名物料理として国外からの観光客に人気がある。この他、オランダには丸い小型のポッフェルチェがある。





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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』